よくお母さんが、「うちの娘、いくら言っても結婚したくないって言うんですよ」と相談に来ることがあります。でも私は、「それは娘さんの人生。放っておきなさいよ」と言います。道を曲げるのは、仲人の仕事ではないからです。

でも、娘さんの方に言うとするなら、「いつまでもあると思うな親と健康」。つまり、親が元気なうちでないと、すんなり結婚できないよ! ということです。

娘が38歳くらいになってしまうと、たいていのお母さんはもう「結婚しなさい」と言わなくなります。これは、「もう孫は期待できないかしら……」と思い始めたということ。同時に、これから自分を守ってくれる人、つまり介護してくれる人が必要だということに気づき始めるんです。

よくあるのが、娘が38歳や40歳くらいになって、まずお父さんが倒れる。それで母子二人になってしまった、という例です。そうなるとお母さんは、「これで娘までいなくなってしまったら、私はどうしたらいいの?」と思い、突然、娘を結婚させたがらなくなる。一方で娘の方も、実家にパラサイトしているにも関わらず「一人で大丈夫」なんて言っている。母子がお互いに寄りかかってしまうんです。

また、これから5年先、10年先に、お父さんやお母さんどころか自分が倒れたとき、その負担はきょうだいにかかってくるのだと分かっているかどうか。

だから最近では、「私は結婚しているんですが、うちの兄が独身で心配です」と言って、きょうだいが相談に来ることも結構多いんです。
このような将来を、20代で考えろというのは無理があるけれど、アラフォー世代にとっては意外に目前かもしれません。明日起こってもおかしくない状況になっているんです。それを分かっていない人たちが今、多すぎます。