私が考える「お見合い向き」と言える人は、次のような人たちです。
・プロフィールに書ける良い条件を、一つ以上持っている人
・どんな人が自分に合うか分からない人
・人の言うことを素直に聞ける人

私は、入会希望者と面談をするときに、「アドバイスはして欲しい? して欲しくない?」と必ず聞きますが、ほとんどの人は「して欲しい」と答えます。

お見合いをしようという人には、今まで異性と付き合ったことがない人も多くいます。そういう人たちに細かくアドバイスして、良い方向に導くのも仲人の役目なのです。

プロフィールの写真から、服装、お見合い時の気遣いなど、気になることには何にでも口を出します。これをうるさいと感じるなら、お見合い向きではないかもしれません。親でも友だちでも言ってくれないことを言うのが仲人なのですから。

どのような人がいいのか分からないあまり、誰とお見合いをしても「自分には合わないのでは?」とマイナスに考えて拒んでしまう。そのような人にも、お見合いはお勧めです。結婚情報サービス会社では、相手にお断りを入れたら、それまで。

だけど仲人なら、「今日はイマイチだったかもしれないけど、もしかしたら彼は次会う時にはいい人になっているかもしれない。それはあなたの持っていきようですよ」と、前向きに可能性を広げていくものです。

以前、結婚情報サービス会社に入っていた女性で、こんなことのあった人がいました。

彼女は34歳のとき、2年間で40万円の契約で、結婚情報サービス会社に登録しました。そして、いちばん最初に出会った人が、カッコいい高年収の男性だったんです。1回目に会った帰り道に「結婚を前提にお付き合いしたい」と言われて、天にも上る気持ちに。ただ、彼は忙しくて、月に2~3回しか会えない。でも、仕事が忙しいのは仕方ないし、そんなものかと思い、そのまま2年間付き合ったのです。

会員期限が切れる直前、彼女は思い切って彼に聞いてみました。「もう2年もたつけど、私たち、どうする?」。残念なことに、その次週、彼から交際のお断りが来てしまったのです。

彼女はすごくショックを受けました。読者の皆さんはどう思われますか? 彼はひどい男なのでしょうか?

実はこの場合、彼女が結婚情報サービス会社のシステムを把握していなかったのが悪いのです。何人とでも付き合えるのに、彼一人に絞ったのは彼女。「結婚を前提に」と言われたとはいえ、結納を交わしたわけではありません。でも、彼女は彼が結婚情報サービス会社に登録して最初に出会ったお相手だったから、「結婚前提=私だけ」と思い込んでしまった。

一方彼は、ほかにも相手がいて、何人もの人とお付き合いをしていたわけです。ほかの人と会ったらダメ、なんて規則はないし、結婚情報サービス会社に二人の仲を確認したり調整したりする義務はありません。

お断りをされたなどの、ショックなことがあったときに、自分から心の内を吐き出せない人はどんどん追い込まれてしまって、「私にはお見合いは向いてないんだ!」と、なってしまいます。

ですから、そういう人たちの話を聞いて、愚痴を吐き出させてあげること、「次の人に会ったらええやん」と元気づけ、前向きな気持ちで次のお相手に出会えるよう導いてあげることも、仲人の重要な仕事の一つだと思っています。